10月19日ニューヨーク(NY)に旅立った。一週間の旅。
映画『タンポポ』が30年振りに劇場で上映される。4Kで。 4Kって言うのは、画面を鮮明にしたものです。
私の仕事は、劇場での初日舞台挨拶とQ&Aを2日間する。 その他に紙媒体の取材3社、そしてカメラの前でのインタビュー。 そうそう、レセプションパーティーもありました。 会場は温かい雰囲気で和気あいあい、とっても楽しかった!
ポスター
私はこのポスターを見て興奮しました! なんと楽しいポスターなの!ポップで!麺の中にキャストが〜〜(笑) やっぱり、テイストがNYですネ、ステキ!
映画館・フィルムフォーラム(Film Forum)
私はバン(移動車)に乗り、ホテル(ダウンタウンにあるFour Seasons Hotel)出発。 NYの道路はデコボコで、工事中のビルも多く、警察のサイレンが良く鳴っていました。
バンを降りて、私は思わず上を見上げた。 Juzo ITAMIの名前を見た。看板です。 「宮本さん、ticket 完売ですよ!」とスタッフが言う。 右側をみるとお客様が並んでいる長い列!
NYで伊丹作品が上映されると聞きました。私はなんとしても映画の為、伊丹の為、行かねばならない。飛行機の長旅はイヤなんて言っている訳にはいかない。そんな場合か!という気持ちだった。
・・・長い列・・・ そういう風景を私は全く想像していなかった。全く! だって30年前の映画ですもん〜〜。 喜びと不安と期待が入り混じった。
チケット売り場と劇場内
上映中に
御挨拶の後、お客様と一緒に客席で『タンポポ』を見る。 お客様層は、さまざまで巾ひろい。 暗くなって〜〜いよいよ〜〜東宝のマークが出る。 映画館のシーン。
字幕スーパー(伊丹さんは細かく仕事していました)と、俳優の芝居を見ながら、本当にNYのお客様は映画を楽しんでいらした。リラックスして、次々と笑いがおきた。
この雰囲気を伊丹さんに見せたかった!お客様の楽しそうな笑い声を聞かせてあげたかった!!どんなに喜んだことでしょう!笑い声の中にいるニコニコした伊丹十三を、私は思い浮かべていました。
『タンポポ』は(4K)のお蔭で、驚くほどきれいな画面でした。 本当に30年前の映画とは思えないほど…瑞々しくて、ユニークで、ユーモアがあって…。 まるで新作?!と思った程でした(笑)
『タンポポ』は愛されています。それが嬉しかった。とっても!! 幸せな旅をさせていただいて、本当に感謝しています。 お世話になりました皆々様…ありがとうございました!
このNYの旅、、、 実はアメリカで、伊丹映画がDVDやブルーレイで発売になります!!
伊丹十三が蘇った〜〜!何やら立ち上がって歩き出すような〜〜(笑)
来年、没後20年……日本国内でも色々な動きがあるのではと思っております。
旅の終わりに
仕事を終え、セントラルパークを散策。 玉置さん、サンフランシスコから来ている通訳のベス・ケリーと私。
一人欠けたけれど、いつも四人で楽しい珍道中の旅をしていました。
感謝
宮本信子