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【伊丹十三 レトロスペクティブ in テアトル新宿】
2004.12.18

皆さん、こんばんわ。

伊丹が亡くなって7年たちました。
そしてついに、伊丹映画がDVDになりました。
伊丹はなんて言うかしら、と考えました。
「少し遅かったね」「ボクの映画はもう忘れられているよ。
もう必要とされていないんじゃないかなー」なんて言って、
いつもの癖で、アゴの下を親指を人差し指で忙しくつまみ乍ら、ニヤリとしている姿が浮かびます。

20年前の映画「お葬式」、東京ではテアトル系3館と、追加2館、計5館で始まりました。
初日の舞台ご挨拶も、ここで致しました。
日にちがたつにつれて、「満員で扉が閉まらない」とか、
テアトル銀座ではおばあさんが人いきれで気分悪くなられ、救急車が出動というようなこともありました。
おばあさんは幸い、何事もなく、胸をホッとなでおろしたことを覚えています。

全作品を並べてみますと、スゴイ監督だと改めて思います。
全部自己資金で全てのリスクを背負って・・・脚本から宣伝まで、全身全霊で映画にとりくみ、
また、少年のような心で映画と遊んでいたと思います。

どの作品も面白く、ユーモアにとんでいて、ホロリとさせられたり、クスッと笑ったり・・・
伊丹の言う大きなテーマ<日本人論>が根底にある・・・尊敬してやみません。

そして、DVD化でできた美しいBOX、伊丹の好きな赤を基調にしてあります。私、とっても気に入っているんです。
又、フィルムの缶のようなデザインにDVDが入っていて、これもキレイ。
おまけの小冊子は贅沢で「お金かかってるー」って感じです。

DVD化にあたり、ジェネオンさんや、その他関係者の皆さん、
又このように伊丹映画が再び上映される機会を作って下さった劇場関係の皆さん、ありがとうございました。
そして、何よりもお礼を申し上げたいのは、今夜のお客様です。

今夜は、本当にありがとうございました。
感謝致します。



宮本信子

 


伊丹監督が着用していた洋服や帽子、台本、いつも持っていたカゴや信玄袋などを展示しました。その前で1枚、パチリ。
米造さん「何か、監督がずーとここにいるみたいだネ。懐かしいなァ〜(洋服を触って)
これ着てたよね」二人一寸しんみり。


ごあいさつ
美しいBOXを手にして、
私喜んでおります!


米造さんと監督の思い出話

二人の記念のツーショット
   
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