タンポポだより
>>タンポポだより >>   ・・・・京都・撮影日記・その2・・・・
 
太泰の「東映」でセットが組まれました。
主人公「さくら」の経営する喫茶店・・・元、中学の教師で夫は亡くなり、娘2人との生活・・・その店に常連さん3人がいて、例によって〜〜事件が起きる。(笑)

撮影所の内は、チョンマゲ姿の町人、武士が歩いていたり、煙草ふかしていたり、日本髪を結った若い娘さんが、足早に衣装部屋に向かう。変わらぬ風景です。

「セットは寒いのかしら?地面は「土」。(映画は昔から土の地面。テレビはコンクリート)相変わらずガンガラ缶(一斗缶)の中に、炭を一杯入れてる?」
「はい、変わりませんなぁ〜〜(笑) まぁ、節分の時期、京都は一番寒いですしねぇ〜〜。けど、万全な体制で、臨んでますから大丈夫やと思います。」と酒井プロデューサーが仰云る。

マドンナ「さくら」と男性3人の芝居がどんな具合になるのか、どんな風にかみ合ってどういうリズムを作るのか・・・早目に探り、ドラマの流れを掴みたい━━俳優も現場スタッフも同じ「心づもり」だったと思います。

何といっても、還暦探偵団 同じ年頃ですから〜〜〜。(笑)
年令順で云いますと、石橋さん、森本さん、私、そして角野さんの順。私は皆さんと以前仕事をしています。

石橋さんは、劇団青俳の仲間。だから、私のことを「ノブチン」と言います。そして、『ノブチンだけは「蓮司」って呼び捨てで言ってもいいよ〜〜ォ〜〜許すよォ〜〜』そう、昔は「蓮司」「ノブチン」と言いあってました。(デモ、もう言いませんけど・・・(笑)・・・)
だから 「蓮ちゃん」(笑)

森本さんも「ノブチン」。名古屋出身なの。
どういう仕事が一緒だったのか、私は覚えていないけれど、一緒だったことは確か!で、「レオちゃん」

角野さんはまだ60才前。文学座研究所で私より3期下です。しかもテレビで夫婦役しました。「飛んで火に入る春の嫁」看護婦さんで後妻に嫁いで、角野さんは結婚式の当日死んでしまうお寿司屋さん。舞台は時々拝見していますが、お久し振り〜〜〜。
呼び方は、「宮本さん」と「角野さん」

芝居をするのが楽しいです〜〜(笑)
俳優同士で何度も自主トレして、相手との「間」や「息」を探りつつつかんでいきます・・・・一番いいところが分かってくる・・・・デモ、本番では微妙に違うものです。結果は監督の「OK」の一言です。

炭火にあたりながら、私が台詞を言い始めますと、すぐ続くのが角野さん!蓮ちゃんもオーバーを肩にひっかけ、少し離れた所から右の頬っぺに相変わらずの「エクボ」を作り、台詞を言い乍ら炭火に近づいていきます・・・。「オ〜〜、一寸、待ってょ〜〜」新聞を読んでいたレオちゃんがあわてている。
そんな事が多いのです。(笑)

芝居以外の話も尽きません〜〜〜(笑)
誰とは書きませんが(笑)、私がおもしろかった事。
若かりし頃の新宿ゴールデン街の武勇伝!
若い頃は「機関銃の○」という仇名がついてた。
「中日球場のロケ。二人で芝居したんだヨ、覚えてる?」
「オレ、辛ら〜〜いカレ━━作るの大得意だよ。」
「モモヒキ・・・買ってくるよ・・・死んじゃうな、この寒さ!」
「だから、この時期の京都、イヤだったんだけど〜〜〜」

お酒の話題です(笑)
「あ〜〜駄目!シャワー浴びたけど・・・・ウ━━ゥ。ウェ〜〜〜気持ち悪い〜〜!」
「もう、すっかり奈良漬け〜〜〜」
「いや〜参った、参った。夜中2:00に目がさめて、寝れなかったんだよ。いや〜残ってるもんだね。」「でも、ノブチン来たら、もっと盛り上がっていたから、遅くなってサ。ヨカッタヨ!こなくて。これじゃ済まないぞ。」

食べ物の話、洋服の話、子供の話(少しだけ)、政治、老後、年金、病気、もう〜〜沢山!(笑) 素敵でしょ!
話の途中で突っ込み入れたり、ワザとイジメたり(笑) 賞め合ったり〜〜、駄ジャレ言ったり会話を楽しんでやっています。

皆さんの了解を得て、書き、写真も掲載します。(後日になります)

でも、このページを見られるのは、森本さんだけ〜〜〜!
石橋さんは「ケイタイ」のみ。角野さんに至っては「アッ、駄目です。ボク、持ちません、ケイタイ。」

「あ〜〜ぁ、残念!」(笑)

「桜井さくらのおかしな還暦探偵団」 放送お楽しみにネ。

 

宮本信子

   

 

 

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