スタッフは常勤、6名。アルバイト、5名。一六タルトの本社より応援の方、8名。 スタッフは皆、心なしか上気しています。かなり緊張しています。事務局長の種岡さんは寝られず、落ち着かず、ついに朝7:00前に記念館に来てしまったと苦笑 いしていました。 誰もが経験していない事をしようとしている。 スタッフに集合してもらい、私、館長の思いを伝えた。 「皆、女優だと思って!この記念館は舞台です。今日は舞台の初日で、しかも皆さんは初めて〜〜〜初舞台(笑) お客様はこの舞台を見にいらっしゃいます。皆さんが、この記念館の「顔」になります。明るく、元気で〜〜笑顔を忘れず。そして、この記念館で生き生きと働いてほしい!この制服に、プライドを持ってネ。100点は最初からとらなくていいの。日々進化して、足りないところはお互いに助け合い、力をあわせましょうネ。伊丹映画の精神は、お客様に喜んでいただける事です。記念館も同じ、ガンバリましょう。以上・・・・。」 スタッフの顔は真剣そのもので、少し目がうるんでいました。勿論私も・・・・。 そして、皆で円陣を組みました。 昔〜〜昔〜〜「伊丹映画」の初日舞台挨拶は、いつも最後に私が音頭をとって、劇場のお客様と一緒に「三本締め」をするのが恒例でした。 伊丹監督はそれが大好きでした。 今日は、それを再現 !! 私が音頭をとる。 「ヨ〜〜ォ」チャチャチャ、チャチャチャ・・・・・・・・! 「さぁ〜オ──プン。皆さん、職場について下さい」 「ハイ!」 皆の背中は、気力に満ちていました。 私は、玉置さん、中村さん、そして、一時間前から並んで下さっていた最初のお客様・白馬さん(愛媛県・東温市)と外に出た! もう沢山のお客様〜〜〜!感激です〜〜〜。 突然拍手が湧いた! テレビ局のカメラマンが走り出す。 お客様、みなさんニコニコ〜〜〜。 お客様のケイタイカメラが大活躍〜〜〜(笑) 「テープカット」白い手袋をつける。生まれて初めて。 中村さん、白馬さん、私の3人です。鋏を持つ、私の合図で、1,2,3 「カット」! しかし、私と中村さんは失敗です。 カットしてすぐ手を離したので、(二人共、セッカチ〜〜〜)リボンが「ポタァ〜〜〜ン」と地面に落っこちちゃった!2ケ! 中村さんと私、アワテテ拾う。 「アレレ・・・レレ・・・」又、小さな声で「失敗〜〜〜あらぁ〜〜〜」その様子を、テレビカメラがしっかり撮ってましたネ(笑) 幸せな一日でした。 伊丹さんは中庭に寝そべって、どんな事を思ったのでしょう〜〜〜。 お客様、ありがとうございました。お礼申し上げます! スタッフの皆さん、よく頑張りました!
宮本信子