東北地方に襲いかかった、天災。 大地震、大津波、そして福島原発。 放射能の被害にくわえて、風評が飛びかう。 日本が浮き足だっている。天災より怖い人災。 信じられないのだ! 報道も局によって浮き足だっている。 パニックを起こす都会人。 人と人との関係が希薄だから、自分のことで精一杯で、人を思いやる余裕がないのでしょうか? ですから、寒い冷たい不自由な生活を、もう三週間以上も送られている東北の皆さんの言葉や行動が立派で・・・。 中学生や子供達が頼もしく、たくましい! 試練が強くしているのだ! 明日の日本を背負う人は、この子供達から出てくるのでしょうね、きっと。 私は何も言えないのです。言葉が空回りするばかりです。 日本人の美徳・・・我慢、辛抱、忍耐。 胸に突き刺さります。 もう泣いている暇はない。 自分で出来ることをする。 まず過剰な自粛はやめよう。 今まで通りの生活をしましょう。 行きつけのお店に電話をした・・・キャンセル続き・・・バッタリとお客様がこない。 私は出かけて行きました。 先日、宝塚大劇場で、映画「阪急電車」の完成披露を致しました。 原作の有川浩さんの御挨拶は、本当に素晴らしかったです。 「自粛と不謹慎という言葉は、被災地の人を誰も救いません。エンターテイメントにお金を使って、経済を回すことを悪いと思わないでくたさい。それは東北にきっと届きます」 又、今朝のNHKラジオで、陰暦を教えてくださっている先生がおっしゃった。 「被災地以外の方々は、申し訳ないと思わないで、どんどんお金を使って下さい。経済が止まります。それは東北にとってよくないこと」 被災にあわれたお二人の重い言葉です。 そうです・・・どんどん出かけましょう。 お花見も東北のお酒で乾杯して・・・エールを送りましょう。 詮無いことですが・・・・。 伊丹監督が生きていたら、必ず映画を作ったでしょう〜〜。 東北の方に、日本中に、元気と希望をとり戻す作品を作ってくれたのに・・・そして私も出演することで力になれたのに・・・。 無い物ねだりをしてしまいました・・・。
宮本信子