私は幼稚園に入って、すぐにやめてしまいました〜。 どうしてか・・・。 お昼寝の時間があって、皆と一緒に一斉に寝なくてはいけない。 いやだったのです。本当にいやだったんですね・・・、 親が何と言っても、もうガンとして、イヤ〜だぁ、行きたくないと泣く。 親は諦めて、その代わりに日舞を習わせることにしたのです・・・。 行儀作法などちゃんと習うことが出来る〜。それが理由らしかった。
それが私には良かったのですねぇ。楽しくて仕様がない〜。 ともかく、小さな子供ですから飴を貰ったり・・・。 「良く覚えたわね〜のぶこちゃん〜(笑)」なーんて、 すっごく誉めてもらえる、可愛がってもらえる。それが嬉しかったのでした。 少し風邪をひいた時も、どうしても行くと言ってやめなかった。 休まなかったらしいのね〜。
舞台にも出演しました。 綺麗な衣装を着けてのお姫様役。かつらには簪がいっぱい。 お姫様の駕籠から家来に手をひかれ出てくる。 客席は「わぁー」っと言ってざわざわする。「カワイイ〜!」
又、おさらいの会は、大きな立派な料亭でした。 大広間の畳の座敷で、そこに花道も舞台も仕組まれていました。 そこでは魚屋さん(男役)ちょんまげつけて・・・。 花道から出てきて、 「かつお〜かつお〜」っと、売り声の台詞があったの。 私の人生にとって初めての台詞〜(笑) 親は大丈夫?大丈夫?と不安だったそうです。私の緊張が親にも伝わる。 気もつかって大変だったそうです。 信子は大きな声が出るだろうか?台詞を間違えないだろうか・・・。
私が覚えているのは、生卵をですねぇ〜。 二個もね〜飲まされたんですよ〜 声にいいって。それが気持ち悪い、 ヌメっとして〜ヌルヌルして〜それに〜生臭い匂い! でも、目をつぶって「ウエーッ」って我慢して飲みほしました(笑)
大きくなって気付いたことですけど、私の女優の原点は二つ。
一つは、日本舞踊を習ったこと、照明があたり、お客様の拍手をいただいたこと。 二つ、伯父さん(父の兄)が映画館を持っていて洋画を上映していました。 木戸ゴメンです。小さい時から映画館に行っていました。 二階の映写室の隣の部屋で、フィルムがまわる音も聞きながら、 ずっと見ていました。 まぁ、タダですからね〜ふっふっふ。
日舞の続きはもう少し後で書きます。 今年中に〜何としても〜(笑)
宮本 信子